桜
昼に街を散歩していたら、いや正確に言うと自転車だったけど、桜並木を通った。今までは何も思わなかったその景色を、とても雄大だと思えるようになった。
きょうのできごとなのだが、植えられて間もない、添木がしてある小さな桜の木が植えてある道を通った。それはとても可愛らしく、愛おしく、花の数もままならなくて、純粋な印象を受けた。透明感があり、脂も乗っていないが見ていてほっこりする。
それを見てからいつもの桜並木道。植えてある桜の木の一つ一つに歴史を感じる。多くの景色を見た、貫禄のある御大の様相。幹の表面や、木や枝の伸びる流れ、その先に咲く桜の花の一つ一つに言葉にできない趣を感じた。
今まで、何も考えずにしてきた花見であったが、こんな楽しみ方があったなんて、知らなかった。